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左より2004年優勝者 吉村 和正選手、2005年 藤川 聖一選手、2006年 浅海 健二選手
2007年 村田 悟選手、2008年 山崎 俊二選手、2009年 浅海 選手健二  

2010年度倶楽部選手権

松岡 義和選手
エキストラホール(38ホール)にもつれ込む接戦の末、松岡選手が渋谷選手を下し、初ビックタイトルを奪取!!

朝から大雨となる薄暗い空模様の中、決勝に勝ち進んだのはロングヒッターの松岡選手・アプローチに定評のある渋谷選手とのどちらが勝っても初優勝という若手の一騎打ちとなり、午前7時30分、ティーオフを迎えた。

緊張した雰囲気の中、両者互いに第1打は左ラフへと打ち込んだが結果は渋谷選手のアップで試合が始まった。

2番ホールで松岡選手がすぐに取り返し、5番ホールまで両者一歩も引かない展開ではあったが、6番ホールで無難にパーオンし、2パットのパーでホールアウトした渋谷選手に対し、残り50Yから第2打をオーバーし奥のガードバンカーに入れた松岡選手はボギー。

9番ホールでも松岡選手はセカンドを右の山に打ち込み、OB。ダウンとなった。

松岡選手
渋谷選手とキャディ(山宮さん) 
松岡選手とキャディ(西村さん)
渋谷選手のショットがブレ始める
28番ホール
両選手のギャラリー
試合終了後の両選手
さつき(10番ホール)に入っても寒さと雨の影響で思うようなゴルフが出来ない両者ではあったが、ギャラリーの声援を受けて踏ん張っている渋谷選手の3upで前半戦を終了した。

1ラウンド終了後の両者の表情を探って見た・・・ 

松岡選手=何処となくまだ緊張している様子が窺える。
渋谷選手=自分が何をすれば良いのか落ち着いて行動している。


大雨によりグリーンに水が溜まってきた為、長時間のインターバルを経て後半戦に突入した。この長い休憩が選手にどう影響を及ぼしたのだろう?・・・

雨も小降状態となり気持ちを切り替えたのかドライバーショットとパターが良くなった松岡選手は19番ホール(椿bP)と、21・22番ホールと連取し、オールスクエアに戻した。

その瞬間、松岡選手の口から “ヨシ!!” と言う言葉が聞こえた。

一方の渋谷選手は、ギャラリー(渋谷選手の師匠と思われる)の一声で気合いが入ったのか、すかさず23番をアップ、25番ホールのバーディを含む連続3ホールを奪取し4upのリードでさつきコースへと向った。

27番ホール(さつきbP) ・・・
ティーグランドに立った両者と同じくパートナーであるキャディの表情も選手と一心同体と感じた。

渋谷選手のキャディ(山宮さん)  笑顔!  いけるかも・・・
松岡選手のキャディ(西村さん)  渋い!  頑張って!! 何とかして!


ティーショットを打つ際、雨がまた激しく降り出した。

残り9ホールのマッチを計算したのか安定していた渋谷選手のショットがぶれ始めた。

27番ホールでは3オンとなりボギー。

続く28番ホールでもティーショットが右方向に行き暫定球を宣言した。
 きわどい個所に球が止まり審判員の判定で幸いセーフとなったが横に出すだけとなり結果ボギーとした。

一方の松岡選手は27番ホールのセカンドを左ガードバンカーに入れたが50センチに寄せてパー。

29番ホール(さつきbR)でも降り続く風雨の中、1メートルにつくスーパーショットを放ち、きっちりバーディを取ると、ロングドライブを武器に安定したショットでパーを重ね、渋谷選手がリズムを崩している間に34番ホールまで5連続アップとし、残り2ホールを迎えてドーミーホールとした。 

 が・・・ “ゴルフは何が起こるかわからない・・・・”

35番ホール(さつきbW)
5番アイアンで打った松岡選手の球は右ガードバンカーに入り目玉となった。
 又、渋谷選手の打球も左に外れラフに落下したが『これぞ真骨頂!』と言う絶妙な寄せで20センチに寄せコンシードされた。

 松岡選手はこのホール、ボギーを叩き最終ホールへと進んだ。

36番ホール(さつきbX)
後がない渋谷選手、このホールで決めてやるという松岡選手。
互いに3オンとし松岡選手の7メートル奥から果敢に攻めたパットは下りのライン80センチに止まった。

方や渋谷選手も奥からのバーディーパットが惜しくも外れ右奥50センチに止まった。

このパットを入れたらクラブチャンピオンや!”と慎重に打った松岡選手の球はカップインの音がせずこれを見た渋谷選手は慎重にパーパットを沈めた。

誰もが松岡選手の勝利を確信したと思ったがゲームはエキストラ(椿bP)へと移動した。

37番ホール(椿bP)
どちらが勝ってもおかしくない、又、どちらにも優勝させたい気持ちがギャラリーの間から聞こえるなんともいいようのない空間の中、渋谷選手も松岡選手も今日一というぐらいのビッグドライブを放った。

そして歓声が沸いた。

両者パーオン。

そして2パットのハーフとした。すごいゲームである!!

次のティーショットも両者フェアウェイをはずさず、2打目をショットした渋谷選手はグリーン左奥の難しい逆目のライに球が止まった。

が、又も絶妙なアプローチで5メートルの上りにつけた。

松岡選手の打球も左ガードバンカーのすぐ手前の脇に止まり、少しでもダフればバンカーに入る状況であったにもかかわらずスーパーショットをし、2.5メートルの上りにつけた。

両者のすばらしいアプローチにギャラリーから又、感嘆の声があがった。

そして先にパットする渋谷選手の球はラインには乗っているがおしくも60センチショートした。

そして松岡選手が打った球はカップに入ると確信したその瞬間“よし! 入った”と声を上げ小さくガッツポーズをした。

そして決勝のキャディとして指名された西村さんが涙を浮かべ声を震わせながら “感動しました。ありがとう”と松岡選手にお礼の言葉をかけていた。


結果、開場35周年目に相応しい熱戦となった本大会のチャンピオンは倶楽部の若頭としてふさわしい松岡義和選手に初の栄冠が輝いた。

 




松岡選手のコメント

本当に苦しい試合だった。 
ただ、27番ホールでOBを打ち4ダウンした時はさすがにきつかった。
でも気持ちは途切れていなかったです。
そしてキャディさんに心から感謝したいと思います。




渋谷選手のコメント

勝てると思っていた。
ただ、31番ホール(さつきbS)のガードバンカーからホームランを打ちOBとなってしまった後、リズムに乗れなかったことが悔しいです。

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